ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド

舞台挨拶 レポート

2007/02/17 sat.


 

 連載から20周年を迎える大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」、その第1部「ファントムブラッド」が劇場用アニメーションとしてこの度公開されました。
我等が奈々ちゃんも出演しているため、その舞台挨拶に登場するとのうわさを聞きつけてはるばる行ってきました。

 今回この舞台挨拶に同行してくださったのは同じ奈々ファンとして昨年の夏のライブツアーで知り合った阿南さんです。
オレ自身、今回の舞台挨拶が開催されることを知ったのが2日前、一度は行くことをあきらめたのですが、結局当日0時を回った頃にまだ席が取れてしまったので勢いで参加を決めてしまいました(笑
当日朝4時起き、朝一の新幹線で一路アミューズCQNを目指すのでした。
阿南さん、当日は始終頼りっぱなしでご迷惑をおかけしました。
お陰でいいモノ(笑)も見れたし、楽しかったです。ありがとうございました。

イベント会場

 イベント会場、と言う表現が適切かどうか分かりませんが。
映画の舞台挨拶ですので、場所は映画館になります。

 ユナイテッド・シネマとしまえんでは10時15分からの上映後、アミューズCQNでは12時45分からの上映後にそれぞれ舞台挨拶が行われました。
ユナイテッド・シネマとしまえんの映画館入り口付近に、こんなものがディスプレイされていましたよ。

 ガラス張りになっていた上、手前には花壇があって近くまで立ち入れないようになっていましたが、ジョジョの映画のポスター、石仮面、イラスト数点が飾られていました。
この写真は映画館を移動する最中に撮影したもので、時間もなくじっくり観ることができませんでしたが、中々貴重な展示でした。

パンフレット

パンフレットが封入されている袋
 

パンフレットの本体冊子

 いかにもジョジョらしい凝った袋に入っていて思わず吹きました(笑
袋全体に、ジョジョ独特のセリフ、擬音、効果音がびっしりと書かれています。
中身は至って普通。
前述のポスターと同じイメージイラストが使用されています。
パンフレットの中身は主に

  • ジョジョと言うシリーズ作品の紹介
  • 物語のあらすじ
  • キャラクター紹介、設定画
  • 原作者の荒木飛呂彦先生のインタビュー
  • キャスト(緑川光、小西克幸、水樹奈々、スピードワゴン)のインタビュー
  • 主題歌担当のSOUL'd OUTのインタビュー
  • 監督の羽山淳一のインタビュー
  • 2006年9月13日に行われた「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド 共同プロジェクト発表会」の対談の模様

 こんな所でした。
具体的な内容に関しては割愛します。
一言言えるのは、やはり荒木先生は不自然な位若すぎる、って事ですね(笑

映画の感想

 一応あくまで映画の上映がメインですから、映画を見た感想でも簡単に書いておきますね。

●ストーリーの流れ

 話の流れは基本的に原作を踏襲しているので、そんなに無茶はないですね。
ただ、尺の都合でカットされているシーンがかなりあるのが心残りでした。
色々とカットされている、変更されている箇所は思いつく限り後述します。

●キャスト

 過去にこのファントムブラッドはPS2でゲーム化されており、キャストが変更されていたり続投だったり、とキャラによってまちまちなんですよね。
オレ自身ゲームをプレイしたことがないので比較できないですが、映画版のキャストはおおむね良好だったのではないかな?と思います。
特に「ウィル・アントニオ・ツェペリ」を小山力也さんが演じていたのはかなりハマり役だったと思います。

 ただ、どうしても気になったのがお笑い芸人「スピードワゴン」の二人。
どうもアニメを映画化する際は芸能人をキャストとして起用しなければいけない掟でもあるようで、今回はお笑い芸人のスピードワゴンの二人が参加されています。
ディオの手下になっていた「ワンチェン」は井戸田潤氏が担当しており、始終出てくるためちょっと耳障りでした。
片言でしゃべる東洋人と言う事になっていたため若干違和感は緩和されてましたけどね。 ディオの父親「ダリオ・ブランドー」を小沢一敬氏が担当していました。
こっちは出てきてすぐ死ぬため、登場時間もわずかで気になりませんでした。 一番の問題はお笑い芸人「スピードワゴン」がキャストで出演しているにもかかわらず、その名前の由来となったキャラクター「スピードワゴン」そのものが今回の映画に登場していないことです!

 奈々ちゃんが演じていた「エリナ・ペンドルトン」と言うキャラなんですけが。
予め判ってた事だど、出番少ないですねぇ。
あとかわいくない。<致命的

●独特の台詞、効果音

 独特の台詞回しも一部カットだったり変更だったりと言うのが、気づいただけでも結構ありました。
きちんと調べたらそれはもうかなりの数になりそうです。
この辺りの荒木節の全開っぷりはジョジョのジョジョたるゆえんだと思うので、配慮してほしかったですね。
最も。擬音や効果音の類は現実に存在しない音なので再現のしようもないですけどね。
本当の音は荒木先生の頭の中だけで再生されている事でしょう。

●作画

 作画はバラつきがちょっとありましたね。
きれいなシーンもあれば若干くずれ気味なシーンもある、と言った所。
波紋の演出はなかなか綺麗なんだが、周りの背景とのギャップにより返って浮いて見える箇所もあったりなかったり。
全体的に見ればまぁ普通だったとおもいますよ?

●総合評価

 総合的に見て、及第点は付けられると思います。
ただ、手放しで大絶賛と言う程でもないかな?
 「物凄く今ひとつ、ここまでやれるならもうちょっと頑張ってよ!」
と言うのが本音ですけどね。
まぁジョジョを知らない方への入門編としてはいいんじゃないでしょうか?

 荒木先生執筆25周年、ジョジョ連載開始から20周年の記念作品ですからね。
お祭り的な意味合いもあるでしょう。
原作きっちり読み直した上でもう一回見てみたいなぁ、と思いました。
この映画、2度、3度と映画館へ足を運ぶたびにプレゼントがもらえるようなので、ぜひリピーターになってみてください。

●原作と劇場版との相違点について

 さて、先ほど話にも出た原作漫画と今回製作された劇場版の相違点について、思いつく限り列挙してみたいと思います。

  • ディオが犬を蹴った時のジョジョの「何をするだー!」の台詞がない(シーンはある)
  • ディオとエリナのキスの効果音が「ズキュゥゥン」じゃない
  • ディオとエリナキスの時「俺たちにできない事を平然とやってのける、そこにしびれるあこがれる」な二人組もいない
  • 「ディオ、君が泣くまで殴るのをやめない」の台詞がない(シーンはある)
  • ジョジョがロンドンでスピードワゴンと出会っていない!
  • て言うかスピードワゴン自体登場していない!
  • 「おれは人間をやめるぞ!ジョジョー!!」がなく、「おれは人間を超越する」のみになっている
  • ツェペリの座ったまま飛んでくるシーンがカット(波紋による治療はある)
  • ツェペリがカエルを殴るシーンの擬音が「メメタァ」じゃない

 後半のバッサリカットがかなりやばいです。

  • ディオが復活する過程や途中の村を襲ってるシーンもばっさりカット
  • ジョジョとツェペリの修行シーンも大幅カット
  • ジョジョ一行のディオの元への道中も数カットのみ
  • タルカス、ブラフォードの戦いも最後の場所で1カットのみ
  • ポコが登場しない
  • ツェペリの死に方が変わっていて、ツェペリはディオと直接戦い、ディオの放つ巨大な氷柱によって真っ二つにされる

 名台詞カットされまくりで結構ショックです。
それに最初「話の流れは変わってない」、って書いたんですが、そんな事はないですね。
序盤のカットはまぁ違和感なくまとまってるんですが、、後半のアクション突入につれて一気に駆け足でクライマックスへ突入してる印象です。
そりゃ尺足りないならスピードワゴンやポコとのやりとり、タルカスやブラフォードとの戦いとか描いてる場合じゃないですね。

舞台挨拶

●出演者

 舞台挨拶にはジョナサン・ジョースター役の小西克幸さん、エリナ・ペンドルトン役の水樹奈々さん、ウィル・A・ツェペリ役の小山力也さんの3名のキャスト陣がゲストとして招かれていました。
司会進行役はカワサキミカさん。すみません、耳で聞き取っただけでは漢字が分かりません。
1回目も2回目も同じメンバーにて行われました。

●ジョジョと言う作品の説明

 司会進行のカワサキミカさんによる、ジョジョの奇妙な冒険と言う作品についての紹介がありました。
この映画は荒木先生の執筆活動25周年、かつジョジョの連載20周年を記念して作られた事、ジョジョと言う作品の人気っぷりや、独特の台詞回しや効果音について等、色々と語ってくださいました。
こう言う司会の方のお話ってすごく聞いてると落ち着きますね。
しゃべり方が大変上手です。
そして、キャスト陣の登場。
以後は司会による質問、それに対するキャストの返答と言う質疑応答によって進められます。

以下執筆中

思わぬハプニング

 当日はユナイテッド・シネマとしまえんからアミューズCQNへのハシゴで2回回しだったのです。
1回目の上映、舞台挨拶が終了してからアミューズCQNへ移動したため、2回目の上映開始に間に合わず、15分位遅れて入ったんですよ。
アミューズCQNへ到着するや否や、阿南さんと二人でエレベーターに乗ってドアを閉めようとしました。
そうしたらドアが閉まる向こうに人が来ていて。
もう一回ドア開けたら、何とそこにいたのはスタッフに連れられて会場入りする奈々ちゃんでした。

……

…………?!

乗ります?って聞いたら遠慮されたので、ドア閉めて上の階へ。
途中阿南さんと二人ち目が点のまま顔見合わせてしまいましたよ。
その後やたらハイテンションになった二人がいたのは言うまでもありません。 いやぁマジて幸せでした。
これだけの為でも来た甲斐があったと言うものです。

総評

 映画の入場料だけでこうして声優さん達を生で見られる、と思えば安いもんですね。
ただ、やはり時間が短いのが物足りないと感じました。
1回目、2回目、それぞれ10分程度じゃないかな?と体感時間で感じました。
実際のところは測ってないので分かりませんが。
まぁ舞台挨拶なんてのはファンサービスなんですから、高望みしてはいけませんよね?

 普段の奈々系イベントの現場と違って、非常に静かに淡々と進行していた印象です。
まぁ騒ぐようなイベントではないので、その辺りは皆さんわきまえてらっしゃるんでしょう。
客層は割りと女性客が多かったですね。
小西さん、小山さんのどちらかのファンの方々でしょうか?
勿論純粋なジョジョファンの方も大勢見えたようです。
終了後劇場を出たら外には長蛇の列!
舞台挨拶のあるなしにかかわらず、公開初日と言うことで大盛況だったようです。

 それにやっぱり奈々ちゃんはいつ見ても可愛かったし、始めて見る噂の小山さんはやっぱり面白い方でしたし、2回とも頑張って見に行った甲斐がありました。
映画の方もジョジョファンなら十分楽しめると思います。
原作とどこが同じでどこが違うか、比べてみるのもいいかもしれませんね。
この映画は2回、3回と見に行くと色々とプレゼントがもらえるようですから、ぜひ2度3度と足を運んでみてはいかがでしょう?
まだ未見の方、ジョジョと言う作品聞いたことはあるものの、見たことがないと言う方は一度だまされたと思ってみてみてくださいな。
その後ジョジョと言う作品に興味を持って2部、3部~7部まで見てもらえると幸いです。